食卓のお皿に止まったりサササッと走ったり、うっとうしい存在のコバエ。
実は『コバエ』は通称で、大きく分けて4種類もいるのです。
このコバエ、増えてきたら放置してはいけません。
コバエを駆除しないと最悪の場合、腹痛を引き起こす病気になってしまいます。
なぜならばコバエは生ゴミや動物のフンを好みますので、バイ菌を運ぶ恐れがあるからです。
そうならない為に、コバエの種類とそれぞれの駆除対策を知っておきましょう。
コバエの種類
コバエと呼ばれるハエは大きく分けて4種類います。
それぞれ発生する場所や特長が違いますので順に説明します。
ショウジョウバエ(黄赤色)
一般的にキイロショウジョウバエを指すことが多く、生ゴミや腐敗した果物に集まります。
体長は2~3mm。活動時期は4~11月の間に多く見られますが、1年中エアコンで空気管理しているところだと冬でも発生します。
衛生上好ましくないですが、病原菌などは媒介しないと考えられています。
ノミバエ(黒褐色)
比較的動きが速く、すぐ逃げられてしまう個体はこのノミバエです。
体長2mm~4mm。
長い後ろ足が特徴で、窓際や食卓の上を歩きます。
食品に産卵するので衛生上問題があります。
キノコバエ(灰褐色)
湿気の多い腐った植物に集まります。
土の中の有機物(堆肥)に生息するので、観葉植物を室内に置いてあると発生するケースがあるので注意が必要。
キノコの菌糸などを食べるため、キノコ栽培では害虫となります。
チョウバエ(黒色)
体が毛で覆われているハエです。
風呂場や台所の排水まわりに発生し、一匹が生む卵の数は200個以上とされています。
台所で発生すると食品に産卵する場合もあるので注意が必要です。
コバエの駆除方法
4種類のコバエそれぞれの特長を把握しておくと、効率よく駆除できます。
ショウジョウバエ・ノミバエの駆除方法
ショウジョウバエとノミバエは特長が似ているので、同じ駆除方法でOKです。
発生源と発生した個体への駆除を行います。
発生源をみつけたら
産卵する場所は水回りが多いです。例えばお風呂場やキッチンですね。
特にキッチンの排水口が汚れていると、産卵場所になりやすいので汚れていたら熱湯をかけて掃除しましょう。
大量発生した個体への対応
発生源の次は増えた個体への対応です。
ショウジョウバエやノミバエは、市販のトラップか自作のトラップで対応します。
私が試した市販のトラップはフマキラーのコバエ超激取れキューブです。
結構キツイ香りがします。
例えるなら発酵した甘酒みたいなイメージですね。
1日置いておけば、10匹前後は取れますのでオススメです。
自作トラップは、めんつゆかお酢と水、そして食器用洗剤で作ります。
ペットボトルを高さ5センチに切り、その中にめんつゆかお酢を入れ、水で薄めます。
最後に食器用洗剤を3,4滴落とせばOKです。
色々な検証サイトではめんつゆ(お酢)と水の割合は1:1を推奨していますが、私が試したところ、やや水を少なめにしたほうが効果が高かったです。
なお、ショウジョウバエにはめんつゆが、ノミバエにはお酢が効果的というレビューも見かけますが、私が試したところどちらにも同じように捕獲できました。
つまり、キツイ臭いならばどちらでも効果的という事ですね。
キノコバエの駆除方法
キノコバエの場合、観葉植物やプランターなどでの有機肥料が餌となるケースが多いので、なるべく有機肥料でなく無機質の土を使えば増えにくくなります。
実際大量発生してしまった場合は、殺虫剤が効果的です。
ただ強い薬の殺虫剤が多いので直接植物にかからないよう注意が必要です。
また農作物に対しては、農薬が有効とされています。
チョウバエの駆除方法
チョウバエは一度に200個以上もの産卵をするので大量発生しやすい個体と言えます。
成虫になる前に駆除することが最も効果的とされています。
産卵場所は浴室や洗面器の排水口や排水管の汚れている場所が多いです。
ただ、60℃くらいのお湯で駆除できますので、怪しい箇所にかけて駆除しましょう。
殺虫剤を利用する場合、チョウバエに効かないものもあります。
オススメとしては、泡タイプの駆除剤が効果的です。
なお、成虫は一般的なスプレータイプの殺虫剤で駆除できますので、見つけたら素早く駆除しましょう。
まとめ
コバエが多く飛んでいると感じたら、すぐに駆除するようにしましょう。
なぜならば、衛生上良くないうえに最悪の場合人体に影響を及ぼすからです。
成虫には直接殺虫剤を掛けるか、市販か自作のトラップで対応するのが良いです。
産卵場所や幼虫がいるであろう場所が発覚したら、60℃のお湯をかけるか殺虫剤で駆除すれば問題ありません。
ただ、コバエ類が大量発生する場合は衛生的に問題がある証拠ですので、常に清潔にしておくよう心がけると良いですね。
生ゴミ処理機を導入すれば、コバエと臭い両方の対策になります。
ハイブリッド式の生ゴミ処理機が一番ですが、メリット・デメリットもあります。
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