「まいったなぁ～、子供が部屋でボール遊びしていたらエアコンにぶつけちゃって…
それからエアコンが壊れたっぽいんだよなぁ。修理出すか…」
待ってください！
それって火災保険に加入していれば補償されるケースですよ！
え？火災保険？
って思われる方も多いかもしれません。
実は火災保険って火災だけの保険ではないのです。
ご加入されている方でも知らない方のほうが多いかもしれませんが、建物内外に関わるものは火災保険の補償対象になりえるのです。
エアコンが故障して修理出す前に、火災保険に加入している方は一度調べてみることをオススメします。
エアコンは火災保険の”建物”扱いになります
火災保険は主に『建物』と『家財』の2種類に分けられます。
定義として、『建物』は建物そのもの、又は建物に付いていて動かせないものを言い、『家財』は動かせるものを言います。
建物
（例）
建物の基礎、門扉、畳、ふすま、浴槽、車庫、エアコン（室外機含む）、エレベーターなど
家財
（例）
家具、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、パソコン、服、テーブル、自転車など
エアコンと聞くと家財に属するような印象を持ちますが、火災保険の定義として建物に付属し動かすことができないものとなるので『建物』の扱いになります。
家財のみ補償されるタイプの火災保険ではエアコンは保証されません。気を付けてください！
火災保険でエアコンが補償されるケース
火災保険の『建物』に加入していればエアコンが補償されることはわかりました。
では、主にどういったケースで補償されるか説明していきます。
隣接する建物の火事が原因でエアコンや室外機が燃えた
まさに火災保険の本質なので説明するまでもないですが、類焼被害※にあってエアコンまたは室外機が燃えてしまった場合は補償されます。
※類焼…隣接する建物などの火災が燃え移ること。実は類焼の元の家主・持ち主は燃え移った相手を補償する義務は法律にないんですよ。恐ろしいですね。
だから火災保険には加入しておいたほうが良いとも言えます。
落雷による過電流が原因でエアコンが故障した
落雷によって建物のアンテナや配電線などに直撃したり、また近隣の落雷により過電流が発生し様々なケーブルをたどって室内の家電製品などを故障させることがあります（雷サージ）。
こういった雷の被害が原因でのエアコンの故障も火災保険で補償されます。
子供が遊んでいてエアコンにおもちゃをぶつけて損傷させた
火災保険なのに子供が遊んでいて壊した場合も補償されるの？って思うかもしれません。
火災保険には『破損・汚損』という補償範囲があり、この範囲に当てはまります。
ただし、この補償は保険会社によっては任意で選ぶ補償になっている場合がありますので、契約内容を確認してください。
台風や強風で飛来物が室外機に当たり損傷した
火災保険の補償の一つに『風災』があります。
台風や強風が原因で建物または建物に付属するものが損傷した場合に補償される保険です。
台風が過ぎたあとに確認したら室外機が損傷していた…という場合、飛来物が当たった可能性が高いので必ず申告しましょう。
車やバイクが室外機に衝突して故障した
このケースは相手が事故を申し出てくる場合は、相手が加入している自動車保険で補償されるのですが、当て逃げされたりした場合に火災保険の『物体の落下・飛来・衝突』にあたるので補償されます。
※ご自身のお車で運転していてぶつけた場合は、免責となり補償されません。
室外機が盗難された
こちらは加入されている保険の補償に盗難が入っているか否かによります。
加入されていれば、盗まれたり又は未遂で終わったが損傷してしまった場合にも補償されます。
火災保険でエアコンが補償されないケース
さまざまな被害に対して補償されるエアコンですが、補償されないケースもあります。
経年劣化で故障した
長く使用していた為に故障してしまった場合は経年劣化と言い、補償の対象とはなりません。
保険は基本的に突発的な災害などに対応するものなので、劣化には対応しないと思って間違いありません。
故意に損傷させた
これはいわゆる重度の過失があった場合のことを言います。
子供が遊んでいて、あやまっておもちゃをぶつけてしまった場合などは故意にあたらないのですが、意図して壊したりした場合は補償の対象外となります。
修理費用が免責金額を下回った
保険の内容によって免責金額を設定できるものがあります。
ちなみに免責金額を設定すると、保険料が安くなるメリットがある代わりに免責金額以下の損害金額では補償されないデメリットもあります。
免責とは、損害が発生しても保険会社が保険金支払責任を負わない場合をいい、免責金額とは、損害が発生した場合に被保険者等が自己負担する額として契約時に設定する額をいいます。
一般社団法人 日本損害保険協会 より出典
仮に突発的な事故の補償に5万円の免責を付けていたとして、修理金額が3万円の場合、保険会社の責任を負う5万円以上の損害になっていないので補償されません。
まとめ
エアコンは火災保険の建物に加入していれば補償の対象となります。
そして、経年劣化などの故障や故意に壊したり、設定した免責金額を下回らなければ基本補償されると考えておいてください。
細かい補償内容は、契約されている保険会社に問い合わせてみましょう。
ただ、保険会社に問い合わせてみたら思ったより補償されないと言われたりした場合、火災保険申請サポートに相談するのもひとつの方法です。
保険会社は極力補償額を抑えたいと考えています。なので、契約者様から聞かれないかぎり答えないスタンスなので損をしてしまうケースが多いのです。
せっかく保険料を支払って契約しているのですから、被害にあったものの全ての補償をいただかなければもったいないです。
火災保険申請サポートの記事と、オススメ業者のレビュー記事もございますのでご参考までに。
